私の今日まで その13
チンさんのプライベートスタジオの階段で初めて出会ったセシルモンローさんは、とても怖そうに見えました。
私は恐る恐る近づいて、
「チンさんのスタジオはここですか？」と尋ねると
ハンバーガーを片手にセシルは振り向き
「そうだよ。君がボーカルの子？」と私を見上げました。
「はいそうです。今日はレコーディングで来ました。よろしくお願いいたします。」
と挨拶をすると、よろしくねと右手を差し出し握手して下さいました。
「ここを降りて行くとスタジオだから。中にチンさんがいるよ。」
言われた通りそっと階段を降りていくと、
ちんさんとプロデューサーとエンジニアの方がいらっしゃいました。
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